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大阪市の面積を東京23区と比べてみた

また大阪府知事と大阪市長のダブル選挙があります。

前回の住民投票では大阪市の区を統合して、大阪市と大阪府を一体化することが論点となりました。

僅差で否決されましたが、大阪市と大阪府を一体化しないといよいよ大阪は衰退するので、大阪市を無くさないと大阪復活はありえないという議論が前提となっています。

ただ大阪市を無くしたら復活するのかというとはかなり疑問で、大阪府内で大阪市が面積でも人口でも圧倒的な地位を占めているかというと、そういうわけではありません。

そもそも大阪市は東京23区とか横浜市に比べたらかなり狭いです。

学生時代にバイクに乗っていましたが、東京23区では、東の江戸川区から西の世田谷区や練馬区までの横断や、また北の足立区から南の太田区まで縦断するのはえらく時間がかかった記憶があります。

また横浜も結構広いよなあと思ってました。

感覚的には23区の東側か西側が大阪市と同じぐらいの面積じゃないかなと思っていましたが、実際に調べてみるともっと差がありました。

東京23区 面積は626km² 人口914万人
大阪市 225km² 人口268万人
東京23区は大阪市に対して、面積比で2.78倍 人口比で3.4倍となっています。

巨大です。

ちなみに大阪市を人口で抜いた横浜市の面積は437km² 人口371万人で面積比で1.94倍、人口比で1.38倍となっています。

東京23区並みの面積を大阪で実現する

では東京23区並みの規模になるには、どうしたらいいのでしょうか?

人口では大阪府全体でも及ばないので、さっさと諦めました。

せめて面積で23区並みの規模を実現するために、いろいろ計算をしてみました。

大阪市の隣接市を全部合算したら同じぐらいになりました。

地図で見たらこんな感じです。

大阪市

でかすぎです。

 市 面積(km²) 人口(千人)
大阪市225.212686
堺市149.81840
東大阪市61.78504
豊中市36.39394
吹田市36.09365
八尾市41.72269
守口市12.71144
門真市12.30126
大東市18.27124
松原市16.66121
摂津市14.8785
合計625.815661

2015年4月1日現在
市区町村データより

大阪府の中心部、すなわち大阪市とその隣接市が全部大阪都になれば、東京23区と同じぐらいの面積となりますが、とても実現可能とは思えません。

堺市民も反対したのに、ましてや北摂の豊中市民、吹田市民が統合に賛成するとはとても思えません。

関西は、歴史が長い分、各地域にいろんなこだわりがあるので、なかなか統合は進まないし、一つにまとまりません。

またずっと地元の人も多く、関東ほど人の異動が激しくありません。

もし仮にこのような統合が進めば、大阪都とそれ以外となるので、「なんで大阪市の言うとおりにならなあかんねん」と他の市町村も絶対反対にまわるでしょう。

そもそも大阪市の区も多いのですが、大阪府の市も多いのです。

結局、あと100年ぐらいはこのままのような気がします。