南海トラフ巨大地震が起きた時に津波でどこまで浸水するのか、また淀川や大和川が氾濫した時にどこまで浸水するのかが、「マップナビおおさか」の「防災情報マップ」で詳細に確認できます。
「浸水想定区域図」では、以下の想定がされています。
- 淀川が氾濫した場合
- 神崎川・安威川が氾濫した場合
- 大和川が氾濫した場合
- 寝屋川水系が氾濫した場合
- 東除川が氾濫した場合
- 内水氾濫した場合
- 東南海・南海地震による津波が来襲した場合
- 南海トラフ巨大地震による津波が来襲した場合
特に淀川が氾濫した場合、大和川が氾濫した場合、南海トラフ巨大地震による津波が来襲した場合、浸水被害が大きくなります。
淀川が氾濫した場合
・想定条件
雨の降りはじめから降りおわり(2~3日間)に降った雨の総雨量500mm(東海豪雨級の降雨)
大阪市北部が広域にわたって浸水。やはり淀川決壊の破壊力はすごい。寝屋川、安治川以北はほぼ浸水。木津川沿いも浸水。梅田の地下街からは一目散に逃げましょう。
4.0~5.5mの浸水区域では、3階以上の建物に避難しなければなりません。家の近所の中低層のビルやマンションを確認しておきましょう。
大和川が氾濫した場合
・想定条件
雨の降りはじめから降りおわり(12時間)に降った雨の総雨量316mm(1年に起きる確率が1/1000程度の降雨)
大阪市南部が広域にわたって浸水。大和川決壊の破壊力も強烈。平野川沿いも浸水。
大和川沿いの区は全て対象区域。大和川が蛇行している住吉区は標高が少し高い。2.0~3.0mの浸水区域では2階以上に避難しましょう。
南海トラフ巨大地震による津波が来襲した場合
・想定条件
千年に一度あるいはそれよりもっと発生頻度は低い(満潮時)
南海トラフを震源とする地震発生後、最短で約1時間50分で津波が大阪市に到達すると想定
大阪市西部が広域にわたって浸水。四ツ橋筋や国道26号線以西はほぼ全域にわたって浸水。一部を除いて3m以下の浸水となる。揺れから1時間以内には建物の3階以上に避難しましょう。
堤防よ 頑張っておくれ
台風や豪雨により、淀川や大和川の水位が上昇している時に、南海トラフ巨大地震が起きて、津波が逆流し堤防を破壊してしまうと、大阪市内は浸水区域だらけとなります。
まさしく、水都大阪になってしまいます。
数百年に一度の豪雨と千年に一度の地震が同時に起きるという、想定外のことが起きた場合には一目散に高いところに逃げて水が引くのを待つしかありません。1日分ぐらいの水と食料は持参しましょう。
これからは阪急電車で淀川を渡るときや、南海電車で大和川を渡るときには、堤防に向かって頑張っておくれと祈ることにします。