国立社会保障・人口問題研究所から全国人口推計(日本の将来推計人口)が公表されました。
推計結果のポイントは以下の通りです。
・推計の前提となる合計特殊出生率は1.44に上昇(中位仮定)。
・前回推計と比較して人口減少の速度や高齢化の進行度合いは緩和
・総人口は、2065年には8,808 万人と推計(出生中位・死亡中位推計、以下同様)。
・老年人口割合(高齢化率)は、2065年には38.4%へと上昇。
・老年人口(高齢者数)のピークは 2042 年
・出生の仮定が、高位仮定(1.65)の場合の2065年の総人口と老年人口割合(高齢化率)は、それぞれ 9,490 万人、35.6%、低位仮定(1.25)の場合は、8,213 万人、41.2%と推計。
過去の推計結果を見てみると、11年前の平成18年の調査で以下のような推計がされています。
平成28年 1億2496万人 ※死亡、出生ともに中位仮定
実績値は1億2691万人なので、200万人ほど実績値の方が多くなっています。
若干の誤差はあるものの、抜本的な人口増政策が望み薄の現状では、推計通りの人口トレンドとなります。
全国推計人口予測(出生中位・死亡中位)
年次 | 総数 | 0~14歳 | 15~64歳 | 65歳以上 |
2020 | 12532 | 1507 | 7405 | 3619 |
2025 | 12254 | 1407 | 7170 | 3677 |
2030 | 11912 | 1321 | 6875 | 3716 |
2035 | 11521 | 1245 | 6494 | 3781 |
2040 | 11091 | 1193 | 5977 | 3920 |
2045 | 10642 | 1138 | 5584 | 3919 |
2050 | 10192 | 1076 | 5275 | 3840 |
13年後の2030年には779万人も今より人口が減少しています。
この減少分を人口増加政策や移民政策で補うのは不可能です。
シルバー民主主義がこれから半世紀以上続く
65歳以上の人口が減少に転じるのは2043年からとなっています。
延々と65歳以上が最大多数を占めることになります。
総人口が減っていくので、65歳以上の総人口に占める比率は2025年に30%を超えて、2065年でも38.4%となります。
民主主義制度下だと、3分の1を押さえれば主導権は握れるので、これから半世紀以上65歳以上の有権者が主導権を握ることになります。
老練な高齢者は、若者や現役世代をうまく分断化させて、団結させないようにするでしょう。
結局シルバー民主主義下においては、0~14歳を増加させるための政策は、闇に葬られます。
しかし、このままシルバー民主主義が横行すると、国家は破たんします。
私が65歳以上に仲間入りするころまで既得権益は確保できているのでしょうか。
年金支給開始年齢が70歳、支給金額は雀の涙、医療費自己負担割合は50%以上になっているのは確実と予測しています。
やはり今から健康第一で生きていくために、煩悩を捨てなければいけません。
無理ですね。