やっと南海が梅田に乗入する
なにわ筋線が建設されることになりました。
完成は2031年なので、14年後です。
もうその頃には、どこに新線が開通しようが、個人的にはあまり関係がないのですが、南海沿線に長い間住んでいたものとしては、やっと南海が梅田に乗入できるのかと感慨深いものがあります。
御堂筋線が中百舌鳥まで延伸し、さらに天下茶屋まで堺筋線が延伸し、JRの紀州路快速が大阪駅まで直通運転されるようになってから、難波まで乗る乗客は減る一方でした。
わたしも梅田に行くときは中百舌鳥で乗り換え、また京都に行くときは天下茶屋で乗り換えたものでした。
南海のなんば駅から御堂筋線のなんば駅まで結構歩くので、なんだかんだで最低でも5分は時間がかかります。
直通で梅田(北梅田だが)に通うことができると、梅田直結!と堂々と言えるので、心理的な効果はかなり高くなります。
なにわ筋ってどこ?
なにわ筋は大阪市内に住んでいないと一瞬どこにあるのかわからない人も多いでしょう。
車によく乗る人は、四ツ橋や御堂筋の混雑を回避するためによく利用すると思います。
google map
四ツ橋筋のすぐ西で、四ツ橋線と千日前線の間に路線が建設されることになります。
四ツ橋筋となにわ筋は中心部では500メートルも離れていません。
靭公園辺りから、なにわ筋は西に離れていきます。
中心部の建設予定地あたりに住んでいる人は、今でも四ツ橋線や中央線や千日前線に徒歩10分以内でたいてい行けます。
さらに駅が西本町と中之島しか建設されないので、中央大通りから南にはあまり恩恵はなさそうです。
西本町ができると靭公園近辺がまた利便性がよくなるので、マンションの広告に、関空、新大阪へ直結!等とうたわれることでしょう。
中之島に駅ができると南北に路線ができて便利はよくなるのでしょうが、なにわ筋辺りの中之島はどんどんマンションが建設されており、渡辺橋辺りで働いている人は梅田まで歩いた方が早いので、余り需要がなさそうです。
JR線を使っている人は既に大阪駅に直結なので、なにわ筋線が開通して一番便利になるのは、南海沿線に住んでいて、梅田辺り、それもJR大阪駅の北側で働いている人ぐらいになります。
新大阪や梅田から関空への時間が短縮されると言っても、今でも関空快速は大阪駅から直通です。
御堂筋線に乗って、なんばで南海に乗り換えて、ラピートに乗らずに急行に乗っている外国人観光客がたくさんいます。
関空への短縮化を図るためというのは、実は大義名分で、これから再開発が進む北梅田と中之島の利便性をよくして、価値を高めようとする官民一体の大阪市内の再開発です。
さらに阪急の新線がなにわ筋線と繋がれば、北大阪代表の阪急電車と南大阪代表の南海電車が一本でつながります。
阪急沿線で数少ないディープ大阪の匂いがする十三と、ディープ大阪代表の新今宮が繋がり、夢のコラボが実現します。
オフィスはキタへ集中化していく
新幹線ができて、東京一極集中が加速化したように、大阪でもあらゆる路線が大阪駅や新大阪駅へ乗入できるようになると、どこからでも通えるようになるので、オフィスはいよいよ中央区の中央大通りから北か、梅田近辺へ集中化していくのではないでしょうか。
特に南海沿線から梅田へは、直通急行でも走れば、御堂筋線や環状線に乗り換えるより10~20分は時間が短縮されます。
御堂筋線や堺筋線に乗り換えて、本町近辺に行くのと所要時間が変わりません。
さらに新大阪駅にもいずれ北陸新幹線やリニア新線が乗り入れることになるので、オフィス需要はどんどん高まっていくでしょう。
そして、中央大通りから南はどんどんマンションやホテルができて、夜間人口が増えていき、都心回帰が進んでいくと予測されます。
星野リゾートのホテルが新今宮の近くにできますが、昔大国町辺りに住んでいたことがあるので、時代が変わったもんだとつくづく思います。
しかし、なにわ筋線が完成した頃にはジジイになって、行動範囲も狭まって、北陸新幹線やリニアってどこの国の話やってことになっているでしょう。
その頃には時速5キロぐらいでぶらぶら自転車に乗っている、典型的な大阪市内のジジイになっている予感がします。