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住宅ローンと個人信用情報

最近給料も上がったし、家賃を払うのももったいないから、家でも買おうかなあ。

ホームページを見て、月々のローン返済額を試算してみたら、賃料を払うよりも一か月あたりの返済額が安いではないですか。

これなら買えそうだなと思い、週末にたくさんの物件を回り、これだという物件を見つけ、不動産会社の提携銀行にローン審査をかけてもらいました。

しかし、ローン審査が通りません。

次の週に別の不動産会社に行って、また物件を見つけ、別の提携銀行にローン審査にかけてもらいました。

またローン審査が通りません。

こんな時は、不動産会社にどうして審査が通らないか、聞いてみましょう。

前年度の年収からみて、充分ローンを払える場合は、金融機関が「個人信用情報」機関に照会をかけて、融資不可と判断したからです。バブル崩壊や住専問題、リーマンショック等のいくつかの金融危機の度に、金融機関は痛い目にあっているので、「個人信用情報」の内容はより細かくなっており、各信用情報機関は情報を広く共有しております。

何度もローン審査に落ちる場合、ローン金額の問題なのか、そもそも信用情報の問題なのかを把握しないと、週末に物件をいくら見回っても無駄です。現金で一括払いをするまでお金を貯めなければなりません。

不動産会社も「買えないのに趣味で物件を見に来てるな」と察知します。

 

 「個人信用情報」はどこで見たらいいの?

以下の3機関で情報が管理されています。自分の「個人信用情報」がどのような状態かを把握できます。

 株式会社シー・アイ・シー
クレジット会社の共同出資により、設立され、主に割賦販売や消費者ローン等のクレジット事業を営む企業を会員とする信用情報機関
銀行から融資を受けていない場合は、まずはこの機関に紹介をかけてみましょう。

 全国銀行個人信用情報センター
一般社団法人全国銀行協会が設置、運営している個人信用情報機関
銀行から融資を受けている場合(住宅ローン、事業ローン等)は紹介をかけてみましょう。

 株式会社日本信用情報機構
全業種を網羅する信用情報機関
消費者向け金融で借りたことがある場合には、紹介をかけてみましょう。

いずれも本人の申請により、信用情報を開示することができます。
ネット対応もしているので、開示請求は簡単です。

インターネット開示に対応している機関は以下の2機関
株式会社シー・アイ・シー 手数料1,000円 クレジット決済
株式会社日本信用情報機構 手数料1,000円 クレジット決済

全国銀行個人信用情報センター 手数料1,000円 郵送による申込のみ

最近は携帯電話の割賦支払の延滞で引っかかる方が多数出てるので、安易にクレジットカードや携帯電話本体の支払遅延はしないほうがいいですね。現金を用意できない限り、ローンが組めずに後で後悔することになるので、注意しましょう。

マイナンバー制度も施行され、個人情報の名寄せが容易になっていきます。ビッグデータの利用はなにもメリットばかりではなく、デメリットもあります。クレジットカードやローンを一切利用しない人もたまにいますが、究極の「個人信用情報」対策を実施しているといえましょう。