また管理会社に重要書類の保管を丸投げしていた場合、重要書類の引継のチェックをしないまま管理会社を変更してしまうこともあります。
そして、長期修繕工事の際にあれがない、これがないとなってしまい、建築設計事務所等に支払う追加コストがかかる場合があります。
書類で保管すると膨大な量になりますが、PDFデータ等に電子化してしまえば、DVDかUSB一本で収まる量です。
特に設計図書に関しては、早々に電子化して書類が紛失しても対応できるようにしておきましょう。
設計図書とは
「マンション管理適正化法」で定められている「設計に関する図書で国土交通省令で定めるもの」は、以下の通りです。
- 付近見取図
- 配置図
- 仕様書(仕上表を含む)
- 各階平面図
- 立面図(2面以上)
- 断面図又は矩計図
- 基礎伏図
- 各階床伏図
- 小屋屋根伏図
- 構造詳細図
- 構造計算書
上記以外にも建築確認申請時の資料、長期優良住宅認定時の資料、点検診断、修繕回収の資料など、保存すべき資料は多岐に渡ります。
このような資料は、まず第一に管理組合が保管すべきですが、普段は目にしないものであり、さらに専門的な書類であるため、紛失してしまいがちです。
また管理会社や建築会社が持ち出したまま、返却しない場合もあります。
さらに管理会社や一部の区分所有者に情報を独占されると、チェックもできません。
今はデータをクラウドに保管することにより、共有化が図れます。
またマンションみらいネットを利用して、早々に電子化し、情報の蓄積化と共有化を図る方法もあります。
マンションみらいネット